「ネイティブに聞いてみた」シリーズ第3弾です。
今回は割と大きなテーマなので一つだけです。
それでは早速入っていきましょう。
目次
◆「In」と「 At」はどう使い分ける?
英語を勉強していると、前置詞の使い分けって本当に難しいですよね。
例えば、所在を表す前置詞の「In」と「 At」とちらを使えば良いんだろう?って悩んでしまうこともあるかと思います。
この二つの使い分けについてネイティブの方に質問してみました。
◆英語ネイティブのコメント
Aさん
例えば、「At the shop」ならshopにいるか、敷地内などのかなり近い場所にいるかのイメージだね。
「In the shop」ならもっと具体的に、店内にいることになるよ。
Bさん
例えば「At」なら「sitting at the table」と言えるよ。
これは実際にテーブルの近くに座っているから。
「In」なら「work in the office」と言える。
何故なら、オフィスの建物の中にいるからだよ。
Cさん
「At」なら例えば「eat at a restaurant」と言う言い方をする。
レストランに行って食事をしたと理解できるよ。(自分で料理を持ち込んだと言わない限りはね)
「eat in a restaurant」だとすると、レストランの中にいる間に食べたというような感じになる。
両方使えるけど、「At」は客としてであることを暗示するし、一方で「In」はシンプルに場所を示す。
Dさん
今までのとはちょっと違った視点にはなるけど、以下の例で考えると分かりやすいかも。
A: Where is he ?(彼はどこですか?)
B: He is at a meeting.(彼はミーティング中です。)
A: What is he doing?(彼は何をしているの?)
B: He is in a meeting.(彼はミーティング中です。)
「At」は場所を示すのに対して、「In」は「活動」も示しているんだ。
例えば、会社の受付などで以下の質問をした場合を考えてみてほしい。
A: Is he here today?(彼は今日はここにいるの?)
B: He is in a meeting all day today.(彼は今日は終日ミーティングです。)
上記のBでは質問に対する回答にはなっていなくて、彼はミーティングを事務所内で行なっていて事務所内にいるかもしれないし、そうでないのかもしれない。
B: He is at a meeting all day today.(彼は今日は終日ミーティングです。)
上記の回答であれば、彼が事務所にはいなくて、他の場所で開かれているミーティングにいるだろうことが、まあまあ確かに分かる。
大抵の場合、相手が同じ場所にいる場合は、「In」を使うんだけど、別の場所にいる場合は、「At」を使う感じ。
「In」は「At」よりも細かいので、特定の場所の中にいる時に「In」を使うんだ。
Eさん
ミーティングの例は分かりやすいね。以下の例はどうかな?
A: Is he available ?(彼と話せますか?)
B: No, he is in a meeting.(いえ、打ち合わせ中です。)
A: Were you at the meeting last week ?(先週の打ち合わせの場にいた?)
B: Yes, there were too many people attending.(はい、人が多すぎましたね。)
- 「At」は、ある場所に移動することを示している。
- 「In」は、動きや方向はなくてシンプルに場所を示している。
だから、もし「He is at a meeting」と言ったなら、その意味は「彼はミーティングに行った」ということ。
「He is in a meeting.」ならミーティングで議論をしている中にいること。
Fさん
↑「At」が場所の移動を含むというのは同意だね。
でも、ミーティングの場合、「In」は物理的な場所とは関係ないと思うよ。
電話会議の時にも「In」を使うからね。
その場合、会議室には居ないけど、デスクからミーティングには参加しているよ。
Gさん
「In」と「At」は、ほとんど同じように使えるんだけど、場合によって、ちょっと意味は違うよね。
以下の場合、ミーティングに参加しているんだけど、どういう立場で参加しているかはわからない。
He is at the meeting.
以下の場合は、「行動」の意味を含んでいるから、活動的な立場でミーティングに参加していることになる。
He is in the meeting.
ミーティングへの参加について話すときは、「At」は「In」よりも受け身の感じだな。
Hさん
ミーティングの話で言うなら、どっちでも全然オッケー、一般的には同じ意味だよ。
感じるニュアンスで言うなら、
「In」で表される会議は、「At」のそれよりも小規模かもしれない。
「At」は、会議の最終結論や目的を表すのに対して、「In」は偶発的に起きた事柄を表す感じ。
まあでも、もう一度言うけど、どちらも問題なく、同じ意味で使えるよ。
Jさん
例えば、room=「部屋」を使って説明してみると、
事が起きているのが、その部屋の中なら、「In」を使うよ。
I think she is in the room. I heard her voice from inside.(彼女は部屋の中にいると思うよ。中から声が聞こえた。)
事が起きているのが、その部屋の外か付近なら「At」を使うよ。
She is at the conference room. She’ll be waiting for us before going inside.(彼女は会議室にいる。中に入る前に私たちを待っているでしょう。)
上記の場合、より明確に「at the front of the room」=(部屋の前で)とも言えるね。
Kさん
「In」と「At」は両方とも同じように使えるけど、少しの違いはあるよ。
「In school」なら「学校に参加している」と言う意味。
一方で「At school」なら学校にいると言う意味だよ。
Are your children in school?(子供達は学校へ通いますか?)
※学校に通う年代であるかどうかを暗に意味している。
Are your children at school?(子供達は学校に居ますか?)
※シンプルに(今、今日)子供達が学校にいるのかどうかを尋ねている。
Lさん
↑確かに、「In」については同意だよ。
でも、「At」は両方に使えるよ。
Lさん
↑うーん、どっちも同じように使えるけど、
無理やり思いつくイメージに違いを見出してみるなら・・
「At」なら学校のグラウンドにいるイメージかな。
「In」ならクラスルームにいる感じ。
部活動などで土曜日に学校のグラウンドにいる場合は、「at school」で言うかな。
Mさん
少なくともイギリス英語では、「In」「At」の違いで、屋外か屋内を意味しないよ。
でも、「活動に関係しているかどうか」が関わっている。
「In school」「In the hospital」「In prison」 などは、その施設・機関などに参加せざるを得ないことを暗示している。
一方、「At」はシンプルに場所を示す。
つまり、「ある機能を持つ場所」として捉えるか、「ただの物質的な場所」として捉えるかによる。
Nさん
基本的にどっちも同じ意味で使えるんだけど、一般的に使われるルールはあるよ。
「In」は、例えば壁と柵とかで囲まれた場所=限定された場所に対して使う。
「At」で場所が示されるということは、あなたがその場所に到着したということ。時間と空間の中での移動における点を意味する。
◆要点・まとめ
たくさんのコメントの中から、以下に要点をまとめてみました。
● 物理的な場所を示す
- 「At」→その場所(建物など)の中にいるか、その敷地内など付近にいる。
- 「In」→その場所(建物など)の中にいる。

● 相手の場所による使い分け
- 「At」→相手が自分とは別の場所にいる場合に使う
- 「In」→相手が自分と同じ場所にいる場合に使う
例えば、同じ建物内にいる友人に電話をして、「今どこ?」と訪ねるときは、自分の居場所について「In」を使います。
※「In」は「At」よりも細かいので、特定の場所の中で指定したい時に「In」を使う。
I’m at home in the bathroom.(家の浴室にいる。)
● 場所をどのように捉えるか?
「ある機能を持つ場所」として捉えるか、「ただの物理的な場所」として捉えるかはかなり重要なポイントですね。
School の例
学校の例はとても分かりやすかったです。
「At school」なら物理的に学校にいる。
「In school」なら授業を受けるなり、学校に参加している。
学校の持つ機能と合わせて捉えるということですね。
Meeting の例
どちらも問題なく使えるが、以下のニュアンスがある。
- 「At」→場所だけでなく移動も暗示する。
- 「In」→場所だけでなく活動も暗示する。
※「In」は電話会議の場合でも使える事を考えると、この場合は物理的な場所だけを指している訳ではないことが分かりやすいですね。
Restaurant の例
- 「eat at a restaurant」→レストランに行って客として食事をした。
- 「eat in a restaurant」→レストランにいる間に食べた。
この場合、「At」は移動したことを示しているし、「In」は物理的な場所だけを示していますね。
◆ 終わり
いやー、めちゃくちゃ難しいですね・・
上記、ポイント毎に要点をまとめてみましたが、個人の意見を参考にしているので、その点はご了承ください。
日本語でも「て・に・を・は」の使い分けが難しいなどと聞きますが、まさにそんな感じですね。
日本人でも「違いについて説明しろ」と言われたら、困りますよね・・
個人的には、こういうのはたくさんの人の意見を聞いて、使ってみて慣れていくしかないのかなと思っています。
本記事がその一部に慣れたら嬉しいです。
最後までご覧をいただき、有難うございました。
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