目次
●スタート地点はみんな同じ
本記事は、英会話の初心者の方、これから英会話を出来るようになりたい方を対象とした記事です。
英会話初心者の方で、以下のような悩みを抱えている方は、一度本記事に目を通してみることをお勧めします。
- 英会話デビューしたいけど、最初の一歩が不安で踏み出せない・・
- 基本的な日常会話くらいは出来るようになりたいけど・・
- 英会話には文法や単語などの基礎知識が足りていないかも・・
- 英会話を始めてみたけど、一ヶ月も続かない・・
最初に申し上げておきますが、
ビジネス会話程度の英会話が出来るようになることは、そんなに難しいことではありません。
全くもって臆することはありません。
日本生まれ・日本育ちである以上、帰国子女でもない限りは、みんなスタート地点は同じです。
もちろん、生まれ育った境遇や環境によって、恵まれている人・そうでない人がいるのも事実ですが、
どんな環境にあっても、結果を出している人は存在します。自らの置かれた環境のせいにして言い訳をしていても何も進みません。
大事なことなので、もう一度申し上げます。
ビジネス会話程度の英会話が出来るようになることは、それほど難しいことではありません。
やり方次第で、誰でも出来るようになります。
じゃあ、どうすれば良いの?というところを本記事で書いていきます。
●正しい学習法はあるか?

ネット上には、推奨されている効率的な学習法や練習方法がたくさん存在します。
「まずは、文法や基礎の勉強が大事だ」と言う人もいれば、「文法は置いておいて、とりあえず話してみることの方が大事だ」という意見があったりもします。
様々なブログやサイトで紹介されているオススメの英会話教室やオンライン英会話もたくさんあります。
これらの情報のなかに、誰にとっても正しい、有効な手段はありません。
有効な手段は、あなた自身が試行錯誤して、色々と試した上でようやく見つけられるものなのです。
強いていうならば、絶対的に正しい有効な手段は、試行錯誤をし続けること、行動し続けることです。
つまり、具体的な方法や手段は自由ということです。
あなた自身が効果を得ることができれば、それがあなたにとってのベストな方法です。
たとえ、他の人の意見と違ったり、正攻法から外れていても、全くもって気にする必要はありません。むしろ、気にしない方がいいです。
よって、これから私が申し上げることも、一つの私見に過ぎませんのでご留意ください。
●英会話を始められる段階にあるか?
日本は義務教育で誰もが中学校で英語を3年間学んでいるはずですので、英語知識がゼロということはないでしょうし、基本的な文法や語彙が備わっている人がほとんどです。
初めて英会話に挑戦される方でも、いきなりオンライン英会話や英会話教室で実践練習に入るのも良いと思います。
記述の通り、行動すること・継続することが何よりも大事です。
継続できて効果を実感出来ているなら、そのまま続けていけば良いのですから、全く問題ありません。
ただ、もし伸び悩みや不安を感じているなら、
あなたが英会話の実践練習に入れる段階にあるかどうかを一度確認してみるべきです。
そこで、あなたが英会話の実践練習に入れる段階にあるかどうかを簡単に判断する方法があります。
●英語でテキストチャットなら出来る?

その方法とは、英語話者を相手に英語でテキストチャットをしてみることです。
- 英語でテキストチャットがスムーズに出来る。→英会話の実践練習に入れる段階である。
- 英語でテキストチャットがスムーズに出来ない。→英会話の実践練習に入れる段階ではない。
普通に考えてみてください。
英語でテキストチャットが出来ないのに、英会話が出来るはずがないですよね・・・?
「話すこと」は、「書くこと」よりも瞬発力を必要とします。
「書くこと」すら出来ていないのに、より瞬発力が必要な「話すこと」が出来るはずがありません。
テキストチャットは、英会話よりも難易度が低いです。
テキストチャットでは相手の顔も見えませんし、リスニング、スピーキング能力も必要ありません。
会話ほどスピード感やテンポも必要ありません。
では、テキストチャットをするために、必要な要素は何でしょうか?
➡️ 会話フレーズの引き出し、文章構成能力、語彙などです。
英語でスムーズにテキストチャットが出来るのであれば、あなたは既に上記の要素を既に備えていることになりますので、英会話の実践練習に入れる段階にいます。
逆に、英語でテキストチャットが出来ないのであれば、
上記の要素を備えていないことになるので、スムーズにテキストチャットが出来るようになるまでは、上記の要素を増やすための学習を繰り返した方が良いです。
- 会話フレーズの引き出し、文章構成能力、語彙を蓄える。
- 外国人を相手にテキストチャットで実践する。

この方法には、英会話が出来なくても、インプットとアウトプットを繰り返せるという点で大きなメリットがあります。
もちろん、英会話の実践練習が楽しいのであれば、それと並行して行っていくのも良いでしょう。
日常会話レベルのテキストチャットをスムーズに出来るようになるためには、中学校で習うレベルの知識があれば問題ありません。
それらの知識を自由に使いこなして、コミュニケーションを取ることができれば、テキストチャットでスムーズに会話をすることは十分に可能です。
●テキストチャットはどこで? 誰と?

言語交換サイト・アプリで、誰でも簡単に無料で出来ます。
言語交換 =Language Exchange(ランゲージエクスチェンジ)は、外国語学習者同士が互いの母語を教え合うことを言います。
言語交換サイトやアプリで、パートナーを見つけて、テキストチャットをするだけです。
もちろん、テレビ通話でも音声通話でもないので、顔も見えないし恥ずかしくもありません。
実際に会うわけでもないので、危険性もありません。
パートナーを検索して、テキストチャットで挨拶を送って返事があれば、テキストチャットの開始です。
会話の内容は何でもいいですが、簡単なものが良いでしょう。
自己紹介や質問をして会話をしていきましょう。
相手も日本語を学ぶために言語交換パートナーを探していますので、お互いに協力して、互いの学習言語を伸ばしていける関係性を作って行くことが大切です。
海外の文化や外国人に対する興味や好奇心が強い方ならば、楽しめることは間違い無いですし、楽しめれば継続がしやすくなります。
言語交換については下記の記事で解説していますので、宜しければご覧ください。

●それでも英会話が伸び悩んでいる場合
テキストチャットである程度スムーズに会話が出来るようになっても、英会話が伸び悩んでいる場合を考えてみましょう。
考えるに当たって、英会話に必要なスキルを能動的なものと受動的なものに分けてみましょう。

この中の要素で、テキストチャットでも養うことができるものを丸で囲ってみます。

オレンジの丸で囲んだ部分がテキストチャットでも養うことが出来る要素、つまり、
➡️ 会話フレーズの引き出し、文章を作る力、語彙、文法などです。
あえてここで文法を入れたのは、文章を作る力と文法知識は別だからだと思うからです。
文法知識は、相手の言っていることを理解するためにも必要ですし、言いたい文章を作るためにも必要です。
しかし「文法知識があること」と、それを使って「言いたいことを伝えるための文章を作れること」との間には、一段階の差があると思うのであえて分けました。
一方、オレンジの丸で囲まれていないもの、残ったものが、テキストチャットでは養うことが出来なかった要素、すなわち、
➡️ 話すスピード&テンポ・発音・聞いて理解する力、コミュニケーション力です。
つまり、テキストチャットができていても、英会話が伸び悩んでいる方は、上記の要素が足りていないのです。
では、上記のテキストチャットでは養うことが出来なかった要素を伸ばす方法は、英会話の実践だけなのでしょうか?
そんなことはありません。
英会話の実践の場は時間が限られていますので、一人で練習できるものは一人で練習できる環境を作った方がはるかに効率的です。
これらの要素の中で、英会話の実践の場でしか訓練ができないものと、それ以外でも訓練できるものを分けてみましょう。
一つ一つ見ていきましょう。
◆話すスピード&テンポ
一人でも声を出して訓練は出来ます。
私もネイティヴの発音を真似したり、英語で独り言を言うなどをしていました。
しかし、これは英会話の初心者にはそこまで意識する必要ありません。
最初はゆっくりで良いんです。すぐに速くなったりはしません。
継続していれば自然に速くなりますので、安心してください。
逆に無理やり速く話そうとするのは、変な癖がついたりするので辞めた方が良いです。
◆聞いて理解する力=リスニング
リスニングは英会話の実践の場に限らず、映画やドラマ、ラジオ、Youtubeなどでも十分に練習できますよね。
生活を英語漬けにすることで、リスニングの機会を圧倒的に増やしましょう。
◆発音
発音は、一人で発声することで鍛えられる部分はありますが、間違った発音の指摘はしてもらえませんし、一人では会話のキャッチボールも出来ません。
発音はリスニングと密接に関係していますので、普段から英語漬けの生活をして耳を慣れさせておき、自分も同じように発声することを意識することが大事です。
しかし結局は、英会話の実践で練習してみないと、相手に伝わるかどうか、理解してもらえるかどうかは分からないです。
普段の一人での練習の積み重ねは大事ですが、より重要なことは、
実際に英会話の実践の場で試して自信を得ることです。
ある一つの表現を、実践の場で3回、4回と使って自信を得れば、その発音・表現はあなたの使える英語になります。
◆コミュニケーション能力

会話に必要なのは言葉だけではないですよね。
会話の内容をより濃いものにしたり、楽しいもの、意味のあるものにするためには、コミュニケーション能力が不可欠です。
表情や抑揚でニュアンスを変えてみたり、感情を前面に出してみたり、ジェスチャーを交えてみたり、言葉以外でコミュニケーションをする部分は大いにあります。
そして、日本語が出来るあなたには、既にそれが備わっています。
しかし、それを英会話でも同じように行うためには慣れが必要です。
これはすぐに身につくものではなく、何度も実践を重ねることにより、自然に身についていくものです。
◆英会話で鍛えるポイントを最適化する。

もうお分かりだと思いますが、英会話の実践の機会は限られているため、英会話の実践の場でしか鍛えることができない要素にフォーカスすることが重要です。
英会話の実践においてフォーカスすべき要素は、発音とコミュニケーション能力です。
話すスピードやテンポは意識し過ぎると変な癖が付きますので、焦らない方が良いです。
それ以外の要素は、英会話の実践以外でも鍛えることが可能です。
つまり、発音とコミュニケーション能力以外の要素が足りていない故に英会話が伸び悩んでいる方は、英会話の実践以外で出来ることがたくさんあるということです。
「英会話が上達しない」と感じている方は、英会話の実践以外で鍛えられる要素を十分に鍛えたかどうか、一度確認してみるべきです。
●要点・まとめ
これまでの内容の要点だけを簡単にまとめてみます。
✴️英会話を始められる段階にあるか、テキストチャットをして確認する。
➡︎テキストチャットがスムーズに出来ないならば、 会話フレーズの引き出し、文章構成能力、語彙足りていないということなので、まずはこれを鍛えるべき。
➡︎テキストチャットがスムーズに出来るなら、英会話の実践練習をする。
※もちろん、あなたがどのようなレベルにあっても、テキストチャットと英会話は並行して行って構いません。
✴️それでも伸び悩みを感じるならば、英会話の実践で鍛えるポイントを最適化できているか、英会話の実践以外で出来ることを全てやっているかを確認する。
最適化が出来ているならば、そして何より重要なこととして、楽しんで継続しているなら、あなたの英会話力は伸びていくでしょう!!
✳️「英会話の実践以外で英語力を高める方法」や「英会話の実践の機会を増やす方法」は、以下の記事に含まれていますので、宜しければどうぞ。
キーワードは、「生活を英語漬けにする」です。

最後までご覧をいただき、ありがとうございました。
どなたかの参考になれば、とても嬉しいです。
ご質問やご意見などがあったら、是非、御願い致します。
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