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◆英単語を覚えるのって大変・・

英単語を覚えること、語彙を増やすことって大変ですよね・・
覚えようとしたって、すぐに忘れてしまうし、いざ試験の本番や、英会話の実践になると「あれ、この前みた気がするな・・でも思い出せない・・」みたいなことは皆さん経験されているのではないでしょうか。
本記事で紹介させていただく方法は、英単語に限らず、熟語や会話フレーズなどいかなる英語表現にも使える方法です。
◆英単語との出会いは二つに大別できる。

ある一つの英単語に出会う瞬間は、大きく二つに分けることができます。
- 覚えようと思って、自ら出会いにいくパターン
- 実体験において、自然に出会うパターン
はい、とても分かりにくいですよね、すみません。。
では、一つづつ見ていきましょう。
(1)覚えようと思って自ら出会いにいく

例えば、語彙を増やそうと思って、単語帳を開いた瞬間に出会うパターンです。
大抵の場合、「今日は10個覚えよう!」みたいな感じで、パパーっと単語を見て、例文や関連語なども見たりして、翌日、数日後にまた復習テストをしたりする感じでしょうか。
筆者も高校生の頃はこんな感じで覚えていました。
次にもう一つのパターンを見ていきます。
(2)実体験において、自然に出会う

例えば、以下のようなパターンです。
リアリティを出すためにできる限り、仮の固有名詞を使います。
日本人のリサは先週の土曜日に、アメリカ人の友人のマイケルと渋谷にあるカフェクッチーナ&カンパニーにパンケーキを食べにいきました。
マイケルはパンケーキを口にした瞬間、”Wow, I love this. This is very XXXX !!“と言いました。
リサは、XXXXが聞き取れなかったので、”What did you say ?”と質問しました。
マイケルはスマホでタイプして“fluffy”と教えてくれました。
そしてリサは、“fluffy”という単語が「ふわふわした」という意味だと知りました。
上記のエピソードの中で、リサは実体験の中で、”fluffy”という英単語の意味を知りました。
これが実体験において自然に出会うパターンです。
◆どちらのパターンが良い?
もちろん、どちらも使える方法なので、どちらか一方が絶対的に良いとか、駄目とかを言うつもりはありません。
●おすすめ→(2)のパターン
しかし、私の経験上、増やすように推奨しているのは、(2)の実体験において自然に出会うパターンです。
もうお分かりだと思いますが、私がここで重視しているのは実体験です。
上記の事例では、”fluffy”と言う英単語がマイケルと一緒に食べたパンケーキのエピソードとともに、リサの記憶の中に印象付けられているはずです。
そして、リサは次の英会話レッスンの場所で、「先週の土曜日に友人とパンケーキを食べに行った話」をすることもできます。もちろん、”fluffy”という英単語を使って。
これで、インプットされた英単語をアウトプットすることが出来ます。
このアウトプットを近いうちに、2,3回繰り返せば、この英単語はリサの語彙として定着します。この時点で使える英語になるのです。
●「印象付け」がとにかく重要である。

英単語を覚える際に重要なのは、印象付けです。そして、印象付けのために必要な要素は以下です。
- 感情
- イメージとの関連付け
リサは、マイケルの英語に聞き取れない単語があって、どのような感情を抱いたでしょうか?
それは、新しいことを学べた喜び、能力不足による悔しさ、コミュニケーションが円滑に出来なかった恥ずかしさ、などを想像することが出来ます。
何れにしても、リサは何らかの感情を抱いたはずです。この感情が印象付けの為に、非常に重要な要素です。
その感情がポジティブであれ、ネガティブであれ、関係ありません。強ければ強いほど印象に残ります。
イメージについてはどうでしょうか。
イメージは、五感及び、その他の感覚から想起できるものです。
例えば、「マイケルやカフェの視覚的、空間的イメージ」、「パンケーキの食感や味覚」、「マイケルの話し方、声、表情」などです。
このようなイメージも印象付けをする為に、とても重要な要素です。
以上の通り、印象付けがしやすく、記憶に残りやすいことが、「実体験において自然に出会うパターン」が有効だと思う一つの理由です。
この方法には、もう一つの理由、すなわちメリットがあります。
それは、実生活の中で行えるので、机に向かわなくても語彙を増やせることです。
英語漬けの生活環境を作って、日々の生活の中で出会う英単語をノートに書き溜めておき、英会話レッスンや友人との会話の場で、実際にアウトプットしていくことを繰り返していけば、語彙が自然に増えていきます。
🌟英語漬けの生活環境を作ることは日本にいても可能です。具体的な方法は、以下の記事でまとめています。

◆しかし、実体験の場は限られている。
そうは言っても、対人での実体験の場は限られてるので、「プラスアルファで語彙を増やしたい」という方もいらっしゃるでしょう。
「覚えようと思って、自ら出会いにいくパターン」にもやり方があります。

ここでも重視するのは、印象付けです。
実体験から離れても、まるで実体験をしたかのようにして、英単語に出会う方法を考えてみましょう。
●映画・ドラマ・ニュース・洋楽など
海外の映画・ドラマ・ニュース。洋楽などを視聴し、登場した英単語をストーリーやイメージで印象付けて覚える。
「あの映画で、あの俳優が、あの場面で、こんな言い回しをしていたな!」などあなたの好きな映画や俳優なら印象付けがしやすいのではないでしょうか。
これらは実体験ではないけれど、実際に体験したかのように印象付けができる方法です。
おすすめは、好きな洋楽を一曲でも一文でもピックアップして、登場する英単語を覚えてしまうことです。
歌はメロディーがあるので、歌いながらならなら覚えやすいですよね!
以下は、私の大好きなビートルズのYesterdayから。これだけもいくつかの英語表現を学べます。
Yesterday,
All my troubles seemed so far away
Now it looks as though they’re here to stay
Oh, I believe in yesterday(BeatlesのYesterdayの歌詞より引用)
昨日は
はるか遠くに思えた一切の面倒なことが
今はこんな近くにある。
ああ、昨日を信じてる。
●妄想ストーリーでイメージを作り上げる
単語帳などで覚える場合は、ストーリがないので、自作の例文でストーリーを作ってしまいましょう。
例えば、”improvise”=「即興で演奏する」という単語を使うなら、以下のような感じです。
例文は、出来るだけ、固有名詞を使った方が良いです。
あなたの身近な友人や、有名人の名前を使って、イメージと合わせて例文を作りましょう。
John is good at improvising on guitar.
ジョンはギターで即興演奏をするのが得意だ。
この文章の前後に、どんどん例文を繋げて、1ページに書き上げてしまえば、オリジナルのストーリーが出来上がります。
●カタカナ語から
日本語の中にも英語はたくさん潜んでいます。
例えば、私が中学生くらいの時に放送されていた「グッドラック」という日本のドラマがありました。
同年代であれば、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、キムタクがパイロットを演じたドラマです。
このドラマの中で、「コーパイ」という言葉が頻繁に登場しました。
これは、航空業界用語で「副操縦士」という意味であることを当時知りました。
そして、英語では、co-pilotであることを知りました。
中学生当時、「コーパイって、コーパイロットのことだったのか!」と印象深く感じたことを今でも覚えています。
●単語を分解する→語彙・関連語
一つの単語を覚えたら、単語を分解して、語彙や関連語と合わせて覚えるのも良い方法です。
上記のco-pilotは副操縦士という意味ですが、co- は、「共に」や「共通の」という意味の接尾辞です。
そして、他にもco-を使った単語があります。例えば以下のようなものです。
- co-worker 「同僚」
- co-owner 「共同所有者」
- co-education= 男女共学
- collaborate = 協力する
- coexist 「共存」
- cooperate「協力」
- coincidence 「偶然の一致」
これらの関連語と一緒に覚えるのも手です。
◆要点・まとめ
如何でしたでしょうか!?
要約すると、英単語を覚えるためには、印象付けが大変重要である。
実体験に基づいた方が印象付けはしやすい。
何故なら、実体験には、感情や五感で捕らえたイメージも加わるからである。
しかし、実体験の頻度や機会には限界もある。
そのため、以下のように、より実体験に近い形で一人で家にいても出来る方法もあるし、語彙や関連付けで覚える方法もある。
生活を英語漬けにすることで、実体験で出会う英単語を増やすことと、実体験以外で出来ることの両輪で語彙を増やしていくのが良いと思います!
少しでもご参考になれれば、幸いです。
最後まで、ご覧をいただき、有難うございました。
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