本記事は、【経験談】 ワーホリに行った話 → NZ(その1)の続きです。
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目次
◆オークランド(Auckland)

オークランドに移動してからは、韓国人の友人とルームシェアしていました。
オークランドでは、ホテルで働きたいと思い、彼と共にホテルを回りました。
こんなことは普通はしないのかもしれませんが、ホテルを回って、ドアマンや受付にダイレクトに仕事がないか訪ねるというやり方でした・・・
こんなやり方でも、ハイアットで系列の中規模ホテルを紹介してもらって、面接まで漕ぎ付け、ポーターの仕事を得ることができました。
面接はすごく緊張したので、今でも覚えていますが、やはり、マクドナルドでアルバイトをした経験があったので、そこは大きかったのだと思います。
面接の中で、「英語は問題ないですか?」と聞かれて、「I think I am improving.」と回答したのを今でも覚えています。
意思疎通は出来ていたので、英語力は問題ないと判断してくれたのだと思います。
あと、雇われた後で言われたのは、「日本人はとても真面目に働く」という評価があるということです。
これは、日本からNZヘ渡った先人の方々が作り上げてくれたイメージであるので、感謝の気持ちしかありません。
ポーターといっても、仕事内容は、施設の見回りや掃除、お客さんの案内、荷物運びなどをこなす雑用係といった感じです。
マクドナルドでの仕事に比べたら英語を使う頻度はより多く、接客もある仕事なので、緊張はしましたが、とても為になる経験でした。
ここでの仕事を三ヶ月しました。
その間、ルームシェアしていた韓国人の友人は帰国してしまったので、ルームシェアを解消して、ホステルへ移動しました。
このホステルは、あまり綺麗ではなかったですが、とにかく安かったと思います。
長期滞在者もたくさんいて、インド人や南米系など色々な人がいて、毎日よく話をしました。
これも良い思い出ですし、ホステルやドミトリーに滞在することの面白さを知った瞬間でもありました。
オークランドでのアルバイトを終えてから、帰国まで残すところ、3ヶ月くらいだったと思います。
自分の英語力も上がってきた実感がありましたので、最後にもう一度、ネルソンの語学学校に戻って、英語学習の仕上げをすることにしました。
◆再びネルソンへ

オークランドからネルソンへ戻りました。
元々住んでいたフラットにも空きがあることを確認していたので、すぐに入居できました。
前にフラットに居た中国人留学生は帰国していました。
代わりに、クレイグというKIWIの新しいフラットメイトが居て、彼がとても面白い奴でした。
彼は庭師の仕事を真面目にしているのですが、とにかく、家にいる時は常にビールを飲んでしました笑
彼とは良く話をしましたし、私が学校から友達を連れてくると、とても喜んで交流していました。
その中のスイス人の女の子とも良い感じになったみたいで、私も「良い仕事をしたな」と、人の輪が広がっていくことが嬉しかったです。
費用を抑える為にも、学校は午前中だけにしていました。
この学校では、エクスチェンジといって、学校の掃除などをする代わりに、午前中は無料でクラスを受けられる制度があるのですが、この時は空きがなく、出来ませんでした。
その為、普通に午前中の学費を払ってクラスを受けていました。
午後は暇なので、家に戻って勉強をしたり、友達と歩き回ったり、ビリヤードをしたりしていました。
正直に言って、かなり怠けていた時期です。
2ヶ月程度学校へ通って、残りの一ヶ月は旅行をしながら、陸路でオークランドまで行き、韓国人の友人を訪ねる為に、韓国経由で日本へ帰国することにしました。
◆オークランドへ

ネルソンは南島の北端にありますので、北島へはフェリーで渡る必要があります。
北島の南端は首都のウェリントンです。
フェリーでウェリントンに渡り、陸路でオークランドに向かいました。
バスを乗り継いで、途中の街に滞在しながら、北上しました。
この時に、バックパッキングの面白さを知りました。
各地では、ホステルのドミトリーに泊まり、世界中の旅行者との出会いがありました。
英語が話せるようになったことで、外国人相手でも交流できる喜びを体感していました。
また、ニュージーランドは本当に自然が豊かで、景色が綺麗なので、それも良い思い出です。
オークランドに着いたら、韓国経由で日本へ帰国しました。
帰国してから、最初に食べた天丼が凄く美味しかったのをよく覚えています。
◆ワーホリを通して学んだこと
●英語力が向上した
ワーホリに行く前は、英会話などほとんど出来なかった私でも、NZで約1年間の滞在を終える頃には日常会話以上程度は話せるようになっていました。
どの程度話せるかというのは、客観的な表現が難しいのですが、少なくとも現地で会ったネイティブの方からは、2~3年程度住んでいるくらいの英語力だとは言われました。
英会話を始めてから、良いスタートダッシュが切れて、その後も順調に上達したのは、それまで約6年間の中高での学習があったからだと思います。
文法知識、語彙、文章構成力などはある程度あったので、主な課題は「話す・聞く」だけでした。
もちろん、知らない単語は今でもたくさんありますし、日々勉強ですが、英会話を始める段階で、ある程度ベースがあるのは大事なことだと思います。
そのおかげで、「話す・聞く」に注力して取り組めました。
また、海外に行くと「やらざるを得ない」という状況に身を置かれます。
ビビってアルバイト探しに踏み込めなかったり、アプライする数が少なかったりすると、時間とコストを無駄にします。
最悪の場合、帰国です。
無理矢理背伸びをしてでも、こういった状況に身を置くことで、思っていた以上の成長実感できることがあります。
しかし、海外にいても、サボろうと思えばいくらでもサボれます。
日本語ばっかり話している環境にもなり得ます。
逆に考えれば、日本にいてもNZで生活していた頃を思い返して、英語に触れる頻度を、できる限りそれに近づけようとすれば、日本にいても英語力が向上する環境は作れます。
帰国してからは、こういった意識を持って、英語学習に臨めるようになりました。

●視野が広がった
海外から見た日本
当時、私は19歳でした。
ワーホリに行く前は、海外への滞在経験もなく、外国人と話したこともほとんどなかったので、視野が本当に狭かったと思います。
私が思っていたほど、「日本」「日本人」は海外では良く知られていないですし、そもそも、外国人は日中韓の見分けすらつきません。
たまに、「日本好き」とか「韓国好き」とかいう外国人もいますが、そういう人たちを除いて、彼らは私たちのことを知りませんし、興味もそこまでありません。
私たちも、ドイツ人とイギリス人は見分けはつきませんよね。
ドイツ人とイギリス人は、もちろん話せば分かりますが、
スペインとポルトガルならどうでしょう?
外国人にとって、東アジアの日本・中国・韓国・台湾もそんな感じです。
人種差別
あと人種差別も普通にあります。
小さい子供から通りすがりに「yellow monkey」と小声で言われたこともあります。
パブで友達の韓国人が暴力被害にあったこともあります。
卵を投げつけられたなんて話も聞きます。
NZにはたくさんの東アジア系の移民がいます。
今はどうか分かりませんが、当時、オークランドの中心街では、歩いている半数くらいは東アジア系だったと思います。
たくさんの移民が自国にいることを良く思わない人たちもいるのでしょうし、その他の事情があるのかもしれません。
そこの良し悪しはさておき、こういったことはどこにいってもあると思います。
悪い事ばかりではありませんので、これからワーホリや留学に行かれる方は、この点だけをみて暗い気持ちにならないてください。
こういったことも含めて、視野が大きく広がりました。
多様な価値観が存在すること
日本には、日本社会の規範や常識があります。
ニュージーランドには、ニュージーランドのそれがあります。
他国には他国のそれがあります。
そしてそれは、より小さな文化圏へ、最終的には個人レベルにまで細分化していきます。
自分とは全く意見の違う考えたの人がいたり、時に「正しいこと」を絶対的なこととして押し付けようとする人もいますが、
全ては一つの考え方に過ぎないのだと、より俯瞰的な視点で考えるようになりました。
とても当たり前のことなのですが、全ては相対的なものなのだということです。
絶対に正しいことなどは何一つないのです。
●旅をすることの面白さを知った
NZでのワーホリには、バックパック一つで行きました。
現地で旅行をするときは、大抵、ホステルのドミトリーなどに泊まりました。
宿では、世界中の旅行者と交流することも多く、英語でコミュニケーションを取ることの面白さを体感できました。
この時の面白さが忘れられず、20代後半に一年くらい海外放浪の旅に出ました。
ここでも自分の価値観をぶっ壊すようなことにたくさん出会い、本当に為になる経験となりました。
今後は自転車での旅をやってみたいと思います。
◆まとめ
如何でしたでしょうか。
ワーホリの経験は、自分の人生においても初めての、自ら下した大きな決断でした。
高校を卒業して大学に入り、なんとなく「大学で留学するのかな」と思いつつも、そのまま行動に起こさずに卒業して、就職してしまう可能性だってありました。
大学での留学は準備期間や費用面での問題もあったのと、とにかく早く行きたいということでワーホリを選択しましたが、結果としては良かったと思います。
やはり、好奇心や興味の赴くままに行動を起こすことは大事だと思います。
本記事が、これから留学やワーホリに行きたいと思っている方のご参考になれれば幸いです。
最後までご覧をいただき、有難うございました。
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